中学校1年生に薦めたい本vol.2

本の海で冒険しよう~冒険小説ベスト8

読書といえばまずは冒険小説。
普段本になじみのない子どもでも、
冒険小説なら取っつきやすいはずです。
当ブログで取り上げた児童文学の中で
冒険小説を8冊セレクトしてみました。

その1
「遠い海から来たCOO」(景山民夫)

母親を失い
南の島で父親と暮らしている
少年・洋平は、入り江の中で
謎の幼い生命と出会う。
洋平はその泣き声から、
その生きものを
COO(クー)と名付け、
世話をし始める。それは古代の
恐竜・プレシオザウルスの
生き残りであった…。

その2
「キッドナップ・ツアー」(角田光代)

5年生の夏休み第一日目、
おとうさんにユウカイ
(=キッドナップ)された「私」。
おとうさんは
二か月前から家出をしていた。
だらしなくて、
情けなくて、
お金もないおとうさんに連れ出されて、
「私」のユウカイ旅行が始まった…。

その3
「キップをなくして」(池澤夏樹)

改札口でキップを
なくしたことに気付いたイタル。
「キップをなくしたら
駅から出られないんだよ」と
声をかけてきた
フタバコとともに向かった東京駅。
そこには「駅の子」として
通学生を守る仕事をしている
子どもたちが生活していた…。

その4
「僕の行く道」(新堂冬樹)

大志は写真でしか母を知らない。
母はずっとパリで修行中だからだ。
ある日、大志は
小豆島から発送された手紙と
母が写した写真を見つける。
パリにいるのではなかったのか?
大志は父親に内緒で
小豆島へと向かう決心をする…。

その5
「十五少年漂流記」(ヴェルヌ)

嵐の夜の海を漂う
一艘のスクーナー。そこには
ただ一人の大人の姿もなく、
十五人の少年たちだけが
船と格闘していた。
やがて夜が明け、
少年たちを乗せた船は
無人島へと辿り着く。
少年たちの生き残りをかけた
生活が始まる…。

その6
「宝島」(スティーヴンスン)

元海賊のビリーから
財宝の在処を示した地図を
手に入れたジム少年は、
医師・リヴジーらとともに、
地主・トリローニの入手した
スクーナーで宝島を目指す。
ところが船のコック・
シルヴァーもまた元海賊であり、
船内には不穏な空気が…。

その7
「オズの魔法使い」(ボーム)

ドロシー・かかし・
きこり・ライオンの4人は、
オズに願いを叶えてもらうため、
西の魔女を退治しに行く。
その動きを
いち早く察知した魔女は、
40匹のオオカミ軍団を組織し、
4人を襲撃させる。
「私に任せて」と、
きこりは迎え撃つ…。

その8
「不思議の国のアリス」(キャロル)

ある日、少女アリスは
人の言葉を喋りながら歩く
白ウサギと出くわす。
アリスは白ウサギを追いかけて、
ウサギ穴に落下する。
辿り着いた広間にあった
不思議な小瓶の中の液体を
飲んだアリスは、
みるみる小さくなっていく…。

いつも思うのですが、欧米では
こうした少年少女向けの作品が、
150年も前から
正当な地位を得ているのですが、
日本ではそれはつい最近です。
子どもも大人も楽しむことができ、
本格的な読書へとつながるような作品が
少ないのです。
我々大人がそうした本を
しっかり探す必要があります。